UnivaPay

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インタビュー

株式会社アップス

個人や組織の挑戦を陰で支え、最高の成果を挙げられるように支援のミッションから生まれた「Apps(アップス)」

「SaaS同士を繋ぐハブ」のような役割を担える自社サービス「Apps」を提供している株式会社アップス。

同社の経営理念「個人や組織の挑戦を陰で支え、最高の成果を挙げられるように支援する」をベースとした顧客のためのサービスがどのような
背景で生まれたのか、UnivaPayと連携したことで今後どのような展望を目指していくのかを代表取締役社長 中井様に伺いました。

CLIENT

株式会社アップス

株式会社アップス

事業内容

事業者向けSaaS「Apps」の開発

本社

〒530-0012 大阪市北区芝田2丁目8-11 共栄ビル3階

導入サービス

「UnivaPay」オンラインクレジットカード決済

URL

https://theapps.jp/

既存のSaaSを使いやすくすることがコンセプト

まずはじめに、株式会社アップスの事業概要について教えてください。

中井様(以下、中):Apps(アップス)では、SaaSを開発しています。どのようなことができるかというと、「SaaS同士を繋ぐハブ」のような役割を担えるサービスです。例えばUnivaPayやDiscordなど、オンライン上のさまざまなアプリケーションやサービスを連携させたり拡張させたりして、より便利に使えるようにすることができます。
Appsをご利用いただくことで、本来ならシステム連携しづらいようなサービス同士の連携を実現し、また各システムを更に使いやすくすることができます。

SaaS同士を繋ぐことに特化しているサービスなのですね。

:はい。もちろん、様々なSaaSと連携できるSaaSも数多くありますが、Appsの場合は何かメインになる機能があってそのオプションとして連携ができる、というよりは、SaaS同士を繋ぐこと自体に重きを置いています。例えば、Slackはコミュニケーションを取るためのチャット機能が主軸にあって、そこへGoogleカレンダーなど別のSaaSを連携させることができますが、AppsにはSlackにおけるチャット機能のようなものがなく、既存のSaaSを使いやすくすることがコンセプトになっています。

Appsの誕生には、どのような背景があったのですか。

:元々は特定のSaaSの拡張機能として開発していたのですが、お客様のご要望に応えている内に、単に拡張するだけではなく他のサービスとの連携もどんどんできるようになっていきました。結果として、SaaSのハブという役割を担うようになりました。

縁の下の力持ちとしての役割が、かなり強いのですね。これは御社の事業指針などに則った考え方なのでしょうか。

:はい。Appsのコンセプトは、弊社の経営理念「個人や組織の挑戦を陰で支え、最高の成果を挙げられるように支援する」がベースになっています。アップスは、裏方に徹する・徹したいという思いがあって、個人や組織の挑戦を支えるための新商品、サービスを提供していこうと考えています。製品やサービスを通じて地球上で最も頼りにされる”裏方”を目指しているんです。

自分たちの理想よりお客様の要望を叶えることを最優先

Appsは、企業理念を体現したようなサービスなんですね。そんなAppsはどんな強みがあるのでしょうか。

:Appsの強みは、主に2つあります。

1つ目は「デジタル商品の決済に強いこと」です。Appsの利用者にはオンラインサロンやオンラインスクールを運営されている方が多いのですが、昨年末にUnivaPayと提携したことで、カード審査のサポート体制が強化されました。この変化は、お客様からも好評をいただいています。また、弊社の「デジタル商品の決済に強い」というイメージの認知にも繋がっています。

2つ目が「利用者が欲しい機能をAppsに開発依頼できること」です。AppsはSaaS型のWebツールですが、Apps内で受託開発という形でのシステム開発も請け負っています。Appsのいち機能として開発させていただくことを条件に、相場の半額以下の開発費負担でお客様の使いたい機能をAppsへ実装する、といった仕組みです。そのため、お客様には通常のスクラッチ開発よりも大幅に安い金額で使いたい機能をご利用いただいています。このサービスも非常にご好評いただいており、Appsは利用者様の要望を吸収してどんどん便利な機能が追加されるサービスとなっています。

現に、毎月1回のアップデートで追加される機能開発の内容は、すべてお客様からの要望に基づいています。弊社の開発ラインでは、自分たちの理想よりお客様の要望を叶えることを最優先にしており、マーケットインに徹底してサービスを作っています。

Appsは、お客様の要望を基に成長しているのですね。利用者層にはどのような方がいらっしゃるのでしょうか。

:オンラインコミュニティやオンラインスクールを運営されているインフルエンサー様や、中小企業様です。特にインフルエンサーとして活動されている方には、Discordなど業務に利用する各種ツール同士を連携して利用できる部分に魅力を感じていただいております。

Appsならではの良さに注目されているお客様が多いのですね。広報活動は主にどのようなことをやられているのでしょうか。

:実は、こちらからの宣伝は一切していません。お客様の口コミで広めていただいています。Appsは、ターゲット層を絞ってのアプローチをしてないという、今の時代のセオリーからはかなり外れたスタイルを取っています。こちらからの客層のリサーチもしておらず、本当にいろんな業種の方にご利用いただいています。非常識とも思えるかもしれませんが、結果としてそれがAppsの独自性につながっていると思っています。

スタート時に、SNSでサービスをローンチしたというのも影響としては大きかったです。先ほど、サービスの改善にはお客様のご要望を反映させているとお話ししましたが、それだけお客様との距離が近いというのも私達の特徴です。お客様も、気軽に機能についてお聞きくださいます。

お客様が要望を出しやすい環境があるのは強みですね。

:そうですね。おかげで、求められているかもわからない機能を自分たちで考えて入れることよりも、確実に求められている機能の実装に集中することができます。実装したい機能を考える必要がない分、その機能が5年10年活かせる工夫を想定しながら丁寧に設計することができているので、裏方に徹しながら確かなクオリティの製品でお客様のサポートが出来ていると思います。

この数年間の社会的な変化で、Apps自体の需要もかなり高くなったのではないでしょうか。

(中):Appsは2022年3月に一般公開したということもあり、それ以前の業界の状況についてはそこまで詳しくないのですが、インフルエンサーの台頭により個人の販売者が激増しているというのが最も大きな変化だと思います。実際、Appsは広告費を1円もかけていないにもかかわらず、口コミだけで流通総額3億円を突破することができました。これはSNSの普及がひと段落し「インフルエンサー自身が自分で商品を作って販売する」という潮流に当社のサービスもうまく乗ることができたこと、そしてお客様がインフルエンサー同士の口コミでどんどんAppsを広めてくれたこと大きな理由だと考えています。

Appsは、まだリリースして1年というとても新しいサービスなのですね。そこへ「UnivaPay」を組み込んでいただいたことで、何か良い変化を感じていただけたでしょうか。

:Appsは、もともと海外の決済サービスにしか対応していませんでした。しかし、サービス側で発生するお客様の事業への誤解からアカウントが凍結してしまい、そこで売上が止まることが多く、弊社にも改善の相談が寄せられていました。Appsは月額費用が無料で、決済金額の2%をシステム利用料としていただくという従量課金モデルです。弊社としても、お客様のアカウントが凍結されてしまうと売上が伸びなくなってしまいます。

このような課題を抱えている時に、国内の決済代行サービスであるUnivaPayさんとご縁があり、AppsがUnivaPayに対応しました。その結果、アカウント凍結により決済システムを使えなくなったApps利用者の皆さまに、新しい選択肢を提供することができるようになりました。立ち上がったばかりのAppsがUnivaPayさんのような実績と歴史のある企業様と組めたのも、幸運としかいいようがありません。本当に感謝しています。

ありがとうございます。弊社のサービスがお役に立っているのなら何よりです。
リリースして1年で飛躍的に成長されているAppsですが、現状感じている課題はありますか。

:正直に言ってしまうと、ヒト・モノ・カネ全て足りていません。笑 エンジニアを増やして開発スピードをもっと加速させたいですし、Apps自体のSNS運用をプロのマーケターにお願いしたい気持ちもあります。

また、販売代理店制度の確立も考えているので、彼らにオファーを出すための資金も欲しいところです。しかし、人手不足なのはどこも同じで、なかなか理想通りにはいきません。なので、話題のGPT-4をフル活用してAI8割、人類2割のチーム体制を構想中です。

宣伝の面でも、これまでは利用者の皆さまの口コミに助けられてきましたが、口コミに加えて更に必要な方へ届けられるような広報活動をやりたいと思っています。これはAppsの弱みなのですが、一見してどんなサービスなのか・何ができるのかが分かりづらいんです。なので、多様な機能それぞれを個別に宣伝してもらうことで、機能ごとに提案できるようにしていけるようにしたいです。現在ご利用いただいている方も「こんな機能があったんだ」と思われるだろうなというくらい色々なことができるので、次のステップは今ある機能を活用して新たな顧客を開拓していくことだと考えています。

個人や組織の海外への挑戦も支援

あらゆる機能を持っている万能さから来る悩みですね。
リリースを経て、更に進化していくであろうAppsの、今後の展望をお聞かせください。

:繰り返しにはなりますが、新規顧客層の開拓を目指していきます。現在の利用者層は、もともとご自身のサービスを何か持っているなどITリテラシーの高い方が多かったのですが、AppsのようなSaaSに苦手意識を持っている方に向けてもAppsを広めていきたいと考えています。当社はIT導入支援事業者に認定されているので、Appsの利用を通じてITにもっとリソースをかけていきたいと考える事業者さまのお力にもなれると思います。

あとは、今後のデジタル商品の将来像として、商品を東南アジア圏などの海外に販売していく流れが加速すると考えています。日本国内だけだと経済発展にも限界があるから、海外の販路開拓を考える事業者さまも増えてくるでしょう。弊社も、将来的にはそこへアプローチしてゆきたいです。

UnivaPayさんは海外決済にも強いので、今後はUnivaPayさんと一緒に個人や組織の海外への挑戦も支援できればと考えています。

ありがとうございます。弊社も、東アジアから東南アジアにかけてのあらゆる決済を国内企業でご活用いただけるよう、サービスの向上を計ってまいります。UnivaPayの発展をもって、パートナー企業の皆さまを更にサポートいたします。