クレジットカードの普及率

一般社団法人日本クレジット協会の調査では、平成30年3月末時点の日本国内クレジットカード発行枚数は2億9,296万枚で、成人人口(総務省調べ)比では1人あたり2.8枚所有しているという結果でした。
それほどまでに、クレジットカード決済は国内で普及しています。

クレジットカードの契約数

(単位:社、万件、%)

対象社数 契約数 前年比
平成25年 12月末 (2013) 309 23,502
平成26年 12月末 (2014) 300 23,755 1.1
平成27年 12月末 (2015) 294 24,040 1.2
平成28年 12月末 (2016) 289 24,619 2.4
平成29年 12月末 (2017) 285 25,088 1.9
平成30年 12月末 (2018) 282 25,689 2.4
令和1年 12月末 (2019) 275 26,326 2.7
令和2年 12月末 (2020) 277 26,577 2.8

※H25年の前年比については、前年(H24年)の統計について割賦販売法に基づく指定信用情報機関の統計データにて編纂していないため、算出していない。
※引用元:http://www.j-credit.or.jp/information/statistics/

日本のクレジットカードは生活圏や利用サービスによって自分に合ったブランドを選べるカスタマイズ性が高く、ポイント還元などのメリットも大きい決済手段といえます。また、コロナ禍でのキャッシュレス推進もあり、クレジットカード決済は日本で最もポピュラーなキャッシュレス決済と言っていいでしょう。

電子商取引におけるクレジットカード決済のシェア

SBペイメントサービスの調査によると、2020年のECサイトにおけるクレジットカード決済の利用率は78.5%です。この数年で勢いづいているスマホ決済がシェアを伸ばしているものの、クレジットカード決済はまだまだメインの決済手段として非常に高い人気を誇っています。

ECショップにクレジットカード決済は不可欠ともいえます。

クレジットカード決済が消費者にもたらすメリット

持ち合わせなしで買い物可能!

お財布のアイコン

クレジットカード決済は、翌月以降の支払い(引落し)がほとんどです。一括だけでなく分割払いやボーナス払いという選択肢があり、お財布事情をコントロールできます。

ポイントやマイレージが貯まる!

ポイント・マイレージのアイコン

(カード会社との)提携店でカード決済をした場合、ポイントやマイレージが付与されます。貯めたポイントは提携店での買物に使えたり、電子マネーに変換できるものもあり、非常に自由度が高いのも特徴的です。

特典多数のカードも!

ハイグレードなイメージのアイコン

一部ブランドやグレード(ゴールドやプラチナなど)のクレジットカードには、提示だけで空港のラウンジ利用ができたり、旅行時の保険がついているものもあります。

ローンの審査が有利に

三つ星(高)ステータスのアイコン

クレジットカードの利用と支払状況は個人信用情報機関(CIC)に記録され、住宅ローンなどの申請時に審査で参照されます。一般的に、利用実績がある方が有利といわれています。

クレジットカード決済がお店にもたらすメリット

クレジットカード払い希望者を取りこぼさない

離脱防止のアイコン

お財布事情やポイント付与のため「優先的にクレジットカードを使う消費者」は多く、そのような方はカードが使えないお店(ECショップ)を敬遠する事も。

客単価の向上に期待できる

右肩上がりのグラフのアイコン

クレジットカード決済を導入しておけば、「持ちあわせ(通販では銀行残高)が足りない」という理由での離脱を防げます。その結果、高額な商品やサービスの成約率が上がり、その結果、客単価の向上に期待できます。

お釣り間違いや、現金紛失がない

小銭と安全のアイコン

高額のお買い物でお釣りを間違えると、大きな金額をロスする事もあります。しかし、クレジットカード決済であればレジに入る現金も比較的小さくでき、盗まれたり無くすリスクを小さくできます。

継続課金が手間なく続けられる

自動的な継続のアイコン

ECショップにおいては、頒布会や会員制サービス、定期販売など、継続的にお客様と取引が発生することも。以前は口座振替や代引き決済が主流でしたが、近年はクレジットカードに対応する店舗も増えてきたように思います。クレジットカードの継続課金は双方に手間がなく、成約率も高いのが特徴です。

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クレジットカード決済のステップ

クレジットカード決済は、原則的に2つの処理で行われます。1つが「オーソリ」、もう一つが「売上」です。

オフライン、つまり店頭ではあまり意識されることはありませんが、オンライン、つまりネットショップの運用を考えると解りやすいでしょう。一般的な処理フローは以下の図の通りです。当社決済システムでできる処理も、順にご紹介します。

一般的な商取引のステップと、それらに対応するクレジットカード決済の処理ステップ

  1. 有効性チェック:入力されたクレジットカード情報が、現在有効な状態であるか確認します。
    詳しい使い方や活用例は「クレジットカードの有効性チェックについて」をご覧ください。
  2. オーソリ:入力されたクレジットカードに対し「与信」を行います。

    「与信」とは、ショッピング枠を仮押さえする事です。詳しくは「オーソリ」をご覧ください。
  3. 再オーソリ:一度行ったオーソリとは別の金額でオーソリを行うこと。

    失敗時の未収リスクを想定し、新しいオーソリが成功してから旧オーソリを取消すことを推奨します。
  4. オーソリの取消:文字通りオーソリを取消します。

    仮押さえしていたショッピング枠も解放されます。
  5. 売上:オーソリで仮押さえしたショッピング枠を売上として確定します。

    一見1ステップで完了しているように見える決済も、オーソリと売上が決済センターなどの「見えないところ」で行われています。
  6. 返金:売上済みの決済を取消します。

    カード会員の引落しが済んでいる場合は、次の締日に振り込まれます。

このように、一般的な小売りの商取引における「あらゆる行動」に対応できます。

クレジットカード情報の取り扱いについて

一般社団法人日本クレジット協会を事務局として発足した「クレジット取引セキュリティ対策協議会」が、本年2月に発表した「クレジットカード・セキュリティガイドライン【2.0版】」(2020)によると、

第 201 回通常国会で「割賦販売法の一部を改正する法律(令和 2 年法律第 64 号)」が成立し、クレジットカード番号等取扱業者が拡充されることとなり、…(中略)…新たに追加された事業者である「決済代行業者等」、「コード決済事業者等」は、クレジットカード番号等取扱業者が講ずべき「必要かつ適切な措置」として、
PCI DSS への準拠が求められることとなる

とあります。
また、加盟店については、

本ガイドラインにおいて、加盟店には非保持化(非保持と同等/相当*を含む)又はカード情報を保持する場合は PCI DSS 準拠、カード会社、決済代行業者等及びコード決済事業者等には国際ブランド(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Discover)が共同で策定したデータセキュリティの国際基準である PCI DSS*(Payment Card Industry Data Security Standard)の準拠を求めている。

とされています。

現段階では加盟の解除やペナルティについて触れられていませんが、もし現在、接触や保持をされているようでしたら、急ぎで対策を考える必要がございます。
その際は、ぜひ当社までご相談ください。コストやお手間の少ない方法をご提案いたします。
詳しくは、「クレジットカード情報の安全な管理(預け方)」をご確認ください。

お店でクレジットカードを使えるようにするには

実在するお店でもネットショップでも、クレジットカード決済を使えるようにするためには手続きが必要です。一般的には、
① カード会社への加盟契約
②安全に決済できるような設備(機器)/システムの用意
の2つが求められます。

いずれも複数企業との契約や、高度な技術や開発コストがかかるものです。それらをあらかじめ用意し、すぐに使えるように準備しているのが、当社のような決済代行会社です。

 店頭でのクレジットカード決済について詳しくはこちら

クレジットカード決済の導入手順

クレジットカード決済導入の手順は、「お問い合わせ」から「ご利用開始」まで大きく「1,審査と見積」「2,申込み」「3,アカウント発行、接続」という3つのパートに分けられます。
以下、各パートについてご説明します。

1.審査と見積

お問い合わせ・ご相談フォーム」よりをご連絡頂くと、当社の営業担当がお客様の販売商品やビジネスモデルについて詳しくお伺いします。
その後、お客様に最適なプランのお見積りとご提案をし、審査のご案内をいたします。

ご検討の結果、当社をお選び頂けましたら、審査依頼書をご記入頂き、当社担当営業にお送りください。
審査部が受け取り次第、審査を開始いたします。
所要日数は、お客様にお選び頂いたプランによって変動しますが、最短で即日、審査結果、お見積り、契約申込書をご案内することができます。
なお審査は無料です。どうぞご遠慮なくお申し付けください。

2.申込み

お申込みを頂ける場合は、当社よりご案内の契約申込書へ必要事項をご記入頂き、法人(個人)の実印でのご捺印、登記簿謄本・印鑑登録証明書等と一緒にご郵送ください。
申込時必要書類は、原則として以上ですが、お客様の販売商品やご契約されるサービスによっては別途書類をご準備頂く場合がございます。

3.アカウント発行、接続

アカウントは、前述の書類一式が確認出来次第、発行いたします。
メールにて、管理画面にログインする際のID・パスワードの発行並びに当社決済ページへの接続リンクサンプルをお送りします。
このアカウントとリンクサンプルで、決済のテストを行うことは可能ですが、この段階では、まだ実際にカード会社と接続していませんので、実際の決済は行えません。
接続は、お渡しする当社マニュアルをご覧頂き、サイト内にハイパーリンクを設置して頂く等、非常に簡単な作業だけで完了します。詳しくはこちらや、リンクサンプルに掲載の接続仕様書をご覧下さい。
設定時のご不明点は、当社サポートデスクが対応いたします。

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クレジットカード会社の役割

一般的にカード会社といえば、カード会員を獲得してクレジットカードを発行する「カード発行会社(イシュア)」と、加盟店を開拓・管理する「アクワイアラ」に分かれます。

イシュアは会員獲得とカード発行の他に、カード会員の利用額を口座振替(引落)などで回収する業務をしています。なお、仮にイシュアがカード会員から利用代金を回収できなかった場合でも、加盟店がカード売上金を受け取れないような事はありませんので、ご安心ください。

アクワイアラは、加盟店を開拓・管理しています。適正でない取引や不正利用がまとまって報告されるような加盟店には、加盟契約の打ち切りをしたり、特定業種でのトラブル報告が増えれば同業種の新規加盟に制限(条件)をつけたり、不可能にしたりする場合もあります。

それぞれについてはコラムでも詳しく解説していますので、詳しく知りたい方はご覧ください。(イシュアの役割アクワイアラの役割

クレジットカード決済の仕組み

クレジットカード決済は、オンラインならネットショップのシステム、オフライン(店頭)ならクレジット端末から決済代行会社やカード会社の決済センターに送信されて行われます。決済センターから先にはカード発行会社(イシュア)の信用情報を管理するシステムがあり、即座に決済の可否が判断されます。

クレジットカード決済の仕組み(カード情報と、売上金の流れ)

クレジットカード決済の認証には、カード番号(「PAN」=Primary Account Number)と有効期限(「EXP」=Expire)が原則的に用いられ、オンラインならばセキュリティコード(CVC2やCVV2などと呼ばれる)や3Dセキュア、オフライン(店頭)ならば暗証番号の入力を、それぞれ求められる事があります。

決済が完了すると加盟店とカード会員との取引は完了し、アクワイアラは加盟店に支払うべき売上金を記録し、イシュアはカード会員への請求(引落し)をします。

 カード決済代行システムの仕組みについて詳しくはこちら