UnivaPay

インタビュー

スパイラル株式会社 (英文社名:SPIRAL Inc.)(旧:パイプドビッツ)

使いやすいプロダクトを提供し、クライアントに伴走し続ける「SPIRAL」

「情報資産の銀行」という事業コンセプトを掲げ、クライアントが安心して情報を預けられる安全なサーバーやデータ管理ができるツール「SPIRALⓇ」を提供しているスパイラル株式会社※。
「SPIRALⓇ」製品の強みやターゲット層について、支店統括カスタマーサクセス部長 前川怜様にお伺いしました。

※「株式会社パイプドビッツ」は2023年6月1日より新体制に伴い「スパイラル株式会社」に社名変更いたしました。
※本記事は2022年4月時点の内容です。

CLIENT

スパイラル株式会社 (英文社名:SPIRAL Inc.)(旧:パイプドビッツ)

スパイラル株式会社 (英文社名:SPIRAL Inc.)(旧:パイプドビッツ)

事業内容

ローコード開発プラットフォーム事業/SaaS事業/ECソリューション事業/コールセンター支援事業/美容業界向けDX事業/行政・自治体向けDX事業/メディア事業/タウンマネジメントのDX推進事業

本社

東京都港区赤坂 2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル(受付2F)

導入サービス

「UnivaPay」オンラインクレジットカード決済

URL

https://www.spiral-platform.co.jp/

強固なセキュリティとカスタマイズ性で事業をスムーズに

まずは、パイプドビッツの経営理念について教えてください。

株式会社パイプドビッツ 支店統括カスタマーサクセス部 部長 前川怜様(以下、前):当社は「情報資産の銀行として、明日のあるべき豊かな情報生活に貢献する」という理念を掲げております。
昨今の情報社会の中で、情報資産というものがさまざまございますので、これを安全にお預かりして、さらにただお預かりするのではなく有効活用するためのサービスを提供し、それが情報生活の質の向上に貢献するというところを目指しています。

パイプドビッツの事業コンセプトをお教えいただけますでしょうか。

前:当社の理念である「情報資産の銀行」は、すなわち事業コンセプトでもあると言えます。当社のクライアント様が安心して情報を預けられる安全なサーバーや、データを管理できる環境をご用意することに繋がっています。

また、そこから当社のプラットホームを利用したビジネス・ソリューションの提供、ビジネスの現場で活躍するユーザー様に対しての付加価値の向上を支援するために、プラットフォーム事業の展開をしています。

パイプドビッツのサービス「SPIRALⓇ」について、お教えいただけますでしょうか。

前:独自開発のローコード開発プラットフォーム上に、会員管理システムやイベント管理システムなど、さまざまなWEBアプリケーションを短期間でセキュアかつ安価にシステム構築ができるという点を非常に強みとしており、本来なら開発に3カ月から1年かかるようなシステムを3分の1ほどで構築することが可能です。

また、ローコード開発プラットフォームであるため、ご導入企業や組織内にIT知識をお持ちの方がいらっしゃれば、当社のサービスを活用して、ご自身で業務フローの作成やWebアプリケーションを内製化していただけます。

突然のオンライン化にも応えるツール

「SPIRALⓇ」は様々な業界の事業者が利用していますよね。

前:そうですね、非常に幅広い業界のクライアント様にお使いいただいています。

業界や事業規模によって、「SPIRALⓇ」の利用方法も異なりそうです。

前:ローコード開発には色々な使い方がありますが、特に会員情報、顧客情報、個人情報など、高いセキュリティを求められる領域での取り扱いにおいて、安心安全にWeb上で情報を扱っていただけることが当社の強みです。

特にコロナ禍に入ってからは、以前から対面でやり取りを行っていた部分をオンラインに置き換えなくてはならないが、それだとセキュリティが心配といったお悩みが、企業規模の大小を問わず多かったのではないかと思います。できれば対面でやりたいけれど、物理的にそれができない中で、どれだけセキュリティを担保できるかというのが課題でした。

そこを安心して使っていただくために、当社も第三者機関からのお墨付きを得て安全であることを示していきたいと思っています。

やはり、コロナ禍での変化は大きかったのですね。

前:はい。以前は紙のオンライン化をはじめとする業務改善のニーズが大きかったのですが、コロナ禍になって個人情報や機密性の高いやり取りもオンラインで行わなければならなくなりました。

自治体をはじめ、個人情報漏えいが大変な問題となったり、Webサイト等へのアクセスが集中したりといった課題を想定している事業者さまもいらっしゃって、そこに対して当社の高セキュリティという強みが、選んでいただく理由となったのかなと思っています。

セキュリティ面に強みを持ち、幅広い業界で活用されている「SPIRALⓇ」のターゲット層について、もっと詳しくお教えいただけますでしょうか。

前:現在のオンラインでやり取りをするのが当たり前になった時代では、お手持ちの顧客情報などと結びつけて展開できるようなツールやソリューションが欲しい、というご要望が非常に高くなっていると感じています。

例えば、これまでExcelで管理していた顧客情報を利用してメールを送信したり、興味を持ってくれそうなコンテンツをサイト上で公開したりといったことです。

これを発展させ、IDとパスワード入力が必要な限定的な場所で会員登録をされた方のみに情報発信をする、コミュニケーションを取るなどのマーケティング活動を目的として、会員制のサイトを「SPIRALⓇ」で立ち上げるといった事例がありました。

生活様式の変化によって生まれた新たなニーズは、今後もパイプドビッツが狙っていきたいターゲット層になるのでしょうか。

前:そうですね。今は営業活動もだいぶ変わってきていますし、オンライン上での業務に関するやりとりは非常にニーズが高まってきていると思います。

また「リモートワークが一般化してきているものの、欲しい情報は会社に行かないと手に入らない」といったストレス要因に対して、社内の情報へ社員が限定的にアクセスできる場所があると利便性が向上しますし、業務改善や生産性アップにも繋がります。

当社のサービスはパッケージを用意しているわけではないので、クライアント様に対して「こういう風にお使いいただけます」というご提案をさせていただきながら、会員情報や顧客情報と絡めた情報発信の実施や、オンラインで新規のユーザー様と接点を作っていけるような取り組みを強化していきたいです。

先日発表された「ITreview Grid Award 2023 Winter」で、「SPIRALⓇ ver.1」が『ローコード開発』『Webデータベース・ノンプログラミング開発』『iPaaS』の3部門で最高位の「LEADER」を受賞されていました。こちらの決め手はなんだったと思われますか。

前:当社にご相談いただくクライアント様は、「他サービスだとちょっと機能が足りない」とか、「少しカスタマイズしたいけれど断られた」とか、「物凄い金額になっちゃった」といったお悩みをお持ちのケースが多いです。

当社のローコード開発プラットフォームという提供形態は、パッケージのSaaSサービスや1からスクラッチで構築するサービスとは異なります。フォームやメール配信などの仕組みは予め備わっていますが、できることが固定されているわけではありません。そのため、開発工数や金額を抑えながらクライアント様のご要望・予算に合わせてツールやサービスを組み立てることができます。

例え予算に限りがある場合でも、スモールスタートで始めて後から機能を開発・追加する事も可能です。

それだと、導入のハードルが下がりそうですね。

前:拡張性がある分、価格面ではパッケージのサービスなどに敵わないところもあります。しかし、当社のサービスは積み木のようにどんどん増築することができる柔軟性を持っており、ローコード開発だからこその強みもあります。

お客様に使い方を覚えていただくことで、お客様自身でいろいろと活用することもできます。これらに可能性を感じていただけるクライアント様にご契約いただいていたり、またITreviewといった場で評価を投稿していただいているのかなと思います。

ローコード開発でありながら拡張性も担保されているというのは、魅力的ですね。

ビジネス課題を解決する柔軟なツールとしての進化を目指す

現在の「SPIRALⓇ」に対して更に改善していきたい部分はありますか。

前:私が管掌している部門で思うところとしては、提供できるサービス範囲がまだまだ小さいという点です。「SPIRALⓇ」だけにとらわれず、それ以外のサービスとの組み合わせによって出来ることを増やし、より広い範囲のご要望にお応えしていきたいです。

「SPIRALⓇ」を他のサービスと併用できるのは、とても利便性が上がりそうです。

前:繰り返しになりますが、「SPIRALⓇ」を中心としたサービス連携の部分をより改善していきたいです。今あるものだけでなく、動画配信の仕組みや基幹システムとの連携による新たな展開についての要望を聞くことも多いです。とはいえ、「SPIRALⓇ」自体は基幹システムを含むような規模感のものではないので、かゆい所に手が届くような「ハブ」としての役割を実現したいと思っています。

特に近年は、多くの事業者さまがSaaSのツールを複数導入していますよね。以前の調査では、一社につき7~8個のツールを採用しているという結果もあるそうです。でも、「SPIRALⓇ」はこれら既存のSaaSを否定するものではありません。むしろ、繋げて一緒に使えばいいじゃないかという発想があります。

実現のために取り組んでいることはありますか。

前:まずは我々自身がITスキルや知識を身に着けること、そして人員を補強していくことです。これによって、我々が対応できる仕事の幅や深掘りの度合いを拡大していきたいと考えています。

最後に、今後の業界の未来について、パイプドビッツの展望をお聞かせください。

前:ローコード開発プラットフォームというキーワード自体がトレンドになり、関連するサービスも多く出てきています。ただ、それを内製化・運用ができる事業者さまは、大企業でも限られてきます。そのため、中小事業者さまとなると内製化できる人材を自前で抱えることが難しくもなります。

それに対して、営業担当やソリューション担当が、お客様の課題を抽出して一緒に悩んで解決していく力や、クライアント様のビジネス課題に向き合って解決できる人材というのが、今後は我々の市場にとって一番価値のある人になっていくのかなと思います。また、それをどれだけ抱えることができるかで、我々がお客様に提供できる幅であったり、深掘りであったり金額であったりっていうところが変わってくると思っています。

社会の変化に合わせて、お客様のビジネス課題も変わっていくのでしょうね。

前:けっこう大きい話になりますが、少子化や2025年問題などの社会課題がありますよね。もうあと数年で2025年が来ちゃうのですが、これの対策を何かしようという問合せはあまりありません。これは、皆さんがもっと日常的な場面で困っているということの現れかなという実感があります。だからこそ、まずは何より使いやすいプロダクトを提供するというところがあります。

あとはプラットフォームを提供して終わりではなく、クライアント様に伴走するような形で、プラットフォームもソリューションも提供できるという我々の強みを活かして、クライアント様が「SPIRALⓇ」を使いこなせるようなご支援をしてゆきたいです。

「うちは他より遅れているから……」とお考えの事業者さまこそ「SPIRALⓇ」を使いこなしてほしいなという想いがあります。クライアント様ご自身で「こういう風に作ってみたよ」と、自由に組み立てできるような未来を実現したいと考えています。

「SPAIRAL」をまとめると…

  • 株式会社パイプドビッツの「SPIRALⓇ」は、セキュリティの高さと拡張性に優れたローコード開発サービス
  • 事業者の課題に合わせて機能をカスタマイズでき、課題解決をサポートする
  • ニューノーマルのビジネススタイルに追いつくのが大変、オンラインへの移行にセキュリティ上の課題がある、自社開発は難しいが自由にプラットフォームを組み立てたい、といった事業者さまにおすすめ

SPIRALⓇとUnivaPayの協業について詳しくはこちら

スパイラル株式会社 HP(旧パイプドビッツ):https://www.spiral-platform.co.jp/

SPIRALⓇ(スパイラル)公式サイト:https://www.pi-pe.co.jp/spiral-series/spiral-suite/