小学生でもわかる!クレジットカードブランドの仕事・やくわり

このテーマは:「早く大人になって、何でも買えるカードが欲しいな!」なんてよく言う子どもがいる私が、小学生にもわかるように、クレジットカード業界の事を説明(せつめい)するコーナーです。

さあ、ついに「カードブランドの仕事・やくわり」を、小学生のみなさんに説明する時がきました。今回は、いつもより少しむずかしい内容になります。
なぜなら、まず「ブランドって何?」というところから始まるからです。

さいしょに:ブランドって何?

私は「ブランド」という言葉の意味を、こう考えています。

会社という「人の集まり」や個人(ここから先では「会社など」といいます。)が、サービスや商品を通して、お客さんに「良い気分」や「便利な思い」を届けるのですが、すべての会社や人が「良いもの」を届けることができるとは限りません。
もちろん、お金を出すんですから「良いもの」が欲しいですよね!
しかし、買って使わないことには「良いもの」かどうかなんて分かりません。
ところが、一度買って満足したことがある会社などには「信用」があります。その会社名やロゴマークのついた商品だったら、ほかと比べて安心して買えるはずです。このような信用できる目印それこそが、「ブランド」なのです。

牛などの家畜に「ウチのです!」という目印(brand=焼印)を付けた事が語源(ごげん=こう呼ばれるようになったきっかけ)だと言われています。

クレジットカードにも、この「目印」=ブランドがついています。

VISA,Mastercard,JCB,AmericanExpress,Diners

クレジットカードの国際5ブランドであるVISA、Mastercard、JCB、AmericanExpress、Diners。ここではいわゆる「国際ブランド」についてお話します

それでは、その「ブランド」の仕事について調べてみましょう!・・・と、はりきって下調べをしたのですが

そのほとんどが、秘密でした

カードブランドは、これまでに説明したイシュアアクワイアラとしか取引をしません。取引をするには契約をするのですが、その契約内容はほかの会社に伝えてはならないとされているようです。

それでは何も書けません!終わり!・・・と、したいのですが(笑)私はチャレンジします!全ては無理かもしれませんが、知っている限りをお伝えします。

仕事1:決済ネットワークの運営

決済ネットワークとは、お店やサイトでカードを使うときに、端末(カードで決済するための機械)やシステムから、アクワイアラなどを経由してそのカードは本物?
ショッピング枠が足りるか?という情報を世界中どこからでも、すぐに確認できるようにしているネットワークの事です。これを作り上げ、安定して使えるように管理しています。

仕事2:ライセンス業務

カードブランドは、イシュアやアクワイアラにライセンス(何かを認める証[あかし]で免許のようなもの)を与えます。
例えばVISAまたはMasterカードを発行しようとする、つまりイシュアになろうとするとブランドと直接契約する「プリンシパルメンバー」、またはそれらと資本関係(親・子会社といった関係)があるなどを理由に提携する「アソシエイトメンバー」になる必要があります。

現在の「プリンシパルメンバー」のどことも資本関係がなければ「新たなプリンシパルメンバー」になるしか方法がないのですが、それには最初に数千万円~1億数千万円くらいの「ライセンス料」がかかると言われています。また、下の図のように「ボリュームフィー」などの名目で、カードで取引された金額全体に対してかかる「ライセンス料」もあると言われています。

カード手数料内訳

※なおインターチェンジ・フィーやアクワイアラ分手数料は推測で、あくまでイメージです。
これらをまとめて「ライセンス業務(ぎょうむ)」と呼んでいます。

仕事3:国際ルールを作り動かす

イシュアが好きにカードを発行したり、アクワイアラが好きに「カードが使えるお店」を作ると、問題がおきることがあります。たとえば・・・
ニセモノのカードが作られ使われる(イ・ア)
買ったものに不満を持つ人が多い(ア)
お店で見たより高い金額を取られる(ア)

※(イ)はイシュア向け、(ア)はアクワイアラ向けのルール

といったものがあります。
これらが起きると、お店は安心してカードで販売できず、お客も安心してカードを使えず、クレジットカードは不便なものになり、誰も使わなくなってしまうでしょう。
このように、沢山のルールを作り足しながら動かしています。

 ※ルールは本当に沢山あるので、今回は詳しく紹介しません。

数多くの約束を作り、守らせている

ルールによって約束事を作り、それをイシュア、アクワイアラ、加盟店(お店)、会員(お客)の全てに守らせているのが「カードブランドの仕事・役割」です。
現在では、多くのお店で使えるようになり、日本人は8割以上がクレジットカードが持っていると言われています。(2014年度JCB調査より)このように多くの人が支持し、広まっていることが、まさに信頼の目印・・・つまり「ブランド」ができあがっている証明です。

さいごに

今はちょうど夏休みが始まったばかり。小学生のみなさんも学校の先生や、おうちの方と、夏休みの終わりには宿題を終わらせて出すという約束をしたはずです!お手伝いの約束もね!

約束はしっかり守って、みなさんの名前を「ブランド」として育てていきましょう! そうすることで、「信用の証」であるクレジットカードを持てる大人に、一歩づつ近づいていけます。

そして、私にとって今回のテーマを書くのは「大きなチャレンジ」でした。
読んでくださった全ての方には、ぜひ誰かに「この夏のチャレンジ」を約束して欲しいと思います。良い結果に恵まれ、みなさんの名前のブランドが育つ事を、心からお祈りいたします!

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