「JKOPAY」の故郷・台湾の人は、日本のどんなところが好きなの?
はじめに
このコラムをお読みのあなたは、台湾への旅行経験はありますか?
台湾は、日本から飛行機で約3時間半~4時間ほどで訪れることができる、日本でも人気の旅行先です。台北市のシンボルである101タワー、悠久の歴史が眠る故宮博物院、少し足を延ばした先にある九份は、アニメ映画のモデルとしても有名です。トロピカルフルーツも豊富で、マンゴーかき氷やパイナップルケーキも人気の名物ですよね。
筆者は、まるでわんこそばのように次々と出てくるジューシーな点心を、ひたすら食べ続けていたのが思い出深いです。
さて、今回のテーマはタイトルの通り「JKOPAYの故郷台湾では、日本の何が人気なの?」です。
JKOPAYとは、ユーザー数は約160万人を抱える台湾のスマホQR決済サービスです。UPCでも取り扱っていますが、JKOPAYを使える台湾からのお客さんは「インバウンド」という言葉ですぐに連想できる中国や韓国からのお客さんより、少しだけ出会う確率が少ない印象を持たれるかもしれません。
ですが、台湾インバウンド客は年々増え続けており、2019年には約489万人が日本を訪れています。現在はCovid-19の影響で自由な往来は叶いませんが、アフターコロナではふたたび日本へ多くの台湾インバウンド客が訪れてくれるであろうことが予測できます。
そんな台湾が「親日」という話は有名ですね。中国、韓国に次いで第三位の訪日外客数を誇る台湾人は、日本のお店にとっても良いお客さんとなってくれています。今年もコロナ禍の中で、台湾からのマスク提供や日本からのワクチン提供と台湾パイナップルの購入応援など、両国間の関係は非常に良好です。
そんな台湾からやって来るインバウンド客をよく知るために、UPCの社員である台湾出身のLさんにお話を伺いながら、3つのトピックに沿って台湾を紐解いていきたいと思います。
Lさんのプロフィール

株式会社ユニヴァ・ペイキャスト 事業戦略室事業開発チーム所属。
4月に来日11年目に突入する1児のママ。出身は台北北投。カラオケの十八番はジュディ・オングの「魅せられて」と松本梨香の「めざせポケモンマスター」という日本通。今年のおみくじは大吉。
最近嬉しかったこと:息子が「ママにそっくりだね」と言われたこと。
「台湾人は親日家が多い」と言われているけど本当? どうして?
台湾と日本の関係について、「親しい」というイメージをお持ちの方は多いと思います。歴史上、戦前は日本が台湾を統治していました。これだけ聞くと、「反日感情を持たれてもおかしくないのでは?」と思うかもしれません。
もちろん、すべてが良かったわけではありませんが、統治時代の政策はいくつかが台湾の発展に良い効果をもたらしたこと、日本撤退後の社会情勢から統治時代を懐かしむ人々が現れたことなど、様々な要因があって、過去のことも込みで現在は友好的な関係を築いています。
日本台湾交流協会の調査(2018)によると、台湾人の「最も好きな国」で、日本は2位以下を大きく引き離して1位を記録しています。また、台湾交通部観光局の調査によると、2018年に台湾人が最も訪れた国も日本が第1位。海外旅行をした台湾人のうち約34.4%が、日本を旅行先に選んでいます。






Lさん曰く、現代の台湾人が日本を好きな理由には、日本の文化が大きいそう。日本生まれのサブカルチャーに趣味ではまった結果、日本語を学ぶきっかけになった方も多いようです。ちなみに、Lさんは5人組の某大人気アイドルグループが大好きです。
台湾人は日本旅行に何を期待しているの?
観光庁の調査(2018)によると、訪日台湾人のうち「初めて訪日した」と答えた人の割合は18.5%。言い換えれば、約8割がリピーターです。
また、同庁のアンケート結果(2017)では、台湾人が訪日前に期待していたことの1位が「ショッピング」、2位が「自然・景勝地観光」、3位は訪問1回目の観光客が「テーマパーク」2~10回目以上の観光客が「温泉入浴」と、やはり日本ならではの体験やお土産を求めて訪れるようです。




ちなみに、2017年の調査で「期待していなかったのに滞在中にやったこと」で挙げられるのが「日本のお酒を飲むこと」でした。また、当時の「次回やってみたいこと」では「スキー・スノーボード」が「実際にやったこと」を上回っていました。時期的に考えれば、当時答えた台湾人観光客の皆さんは、ちょうど今ごろ日本のスキーリゾートで当時の希望を叶えているかもしれませんね。

台湾人の喜ぶこと/困ることって?
最後に、Lさんから日本人が台湾人をもてなすときに気を付けたほうが良い点などをお伺いしました!









おわりに
皆さん、いかがだったでしょうか? 噂通りの「親日」だった台湾は、日本にとって大切にしたいお客様ですよね。時代が変わり、世代が変わっても友好な関係を維持・向上し続けるために、私たち日本人もまた「今」の台湾人を知る必要があると思います。アフターコロナまでに、日本が世界に誇る「おもてなし」に知識で磨きをかけて、台湾からのお客さんに「また来たい!」と思い続けてもらいたいですね。
筆者プロフィール

広報担当 無糖ティータイム
入社10か月に突入。現在はコラム「UP College」を中心にWebサイトのライティング、オフラインでの配布物作成などを行っている。最近は新卒面談などで学生と話す機会があるため、少々ノスタルジック。
最近の出来事:某アクションアドベンチャーゲームに今さらハマってしまい、寝る間も惜しんで遊んでいます。取っ散らかった感想を休憩時間に聞いてくれる、優しい社員のいる会社です。