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インタビュー

コロナも活かして歩んでいく東京タワーの戦略

はじめに

東京タワーと言えば東京の象徴ともいえる知らぬ者のいない観光スポット。都心でも人気は高く、東京タワーが見える部屋かどうかでマンション売れ行きが変わるなんていう話があるほどです。

電波送信事業のほとんどを東京スカイツリーに譲ってからは、より本格的に観光タワーとして運営されています。

そんな東京タワーは、コロナ禍をいかに生きているのか。東京タワーの担当者(広報・マルチメディア担当の小椋信也さん)に伺いました。

コロナ禍ならではの措置 

東京タワーは展望台やデートスポットとして人気がもともと高く、当然だがエレベーターが主な展望台への行き方でした。

ところが再開時、密を避けるという意味でもあえて「外階段を歩いて展望台へ」を押し出しました。階段はビルのように壁に囲まれたものではなく、鉄骨が見えるオープンエアー。都心で登山するような気分が味わえてしまう意外な魅力があります。
展望台としてだけではなく、登山のようにたどり着くことそのものを価値にしたのです。

「営業再開以降取り組んでいる感染予防対策の継続に努めるほか、当面の間、『オープンエア外階段ウォーク』を毎日実施している」
「外気にふれることができ、なおかつ運動不足にも効果的」と、東京タワーは新たなアプローチを仕掛けます。

元々は土日祝日11:00~16:00に限定して実施されていましたが、しばらくの間、夜間も含め、毎日実施する予定となっています。

利用者の反応

▲外階段の様子 ©TOKYO TOWER

東京タワーによると利用者から
「外階段は、開放感を味わうことができるだけでなく、ステイホームで運動不足となりがちな中で、運動することができてよかった」

「存在は知っていたが、初めて利用する機会となった」

「夏休み中は遠出をするような雰囲気ではなかったが、東京タワーでは屋外で水遊びイベント等が行われていた為、家族でのお出かけ気分を味わうことができてとても助かった」「日中の暑さも凌ぐことができた」

などの声が寄せられているそうです。

東京に住んでいるならば東京タワーを知らない人はほとんどいないはず。

しかし、近隣居住者ほど行かないものです。そのため、潜在顧客はとても多いのです。

今回の措置で、そんな近隣住民や普段東京タワーを利用しない層も、目新しさなどから東京タワーを利用するようになりました。

近隣観光が推奨されているとはいえ、東京には観光資源が多くあります。そんな中で東京タワーの「むしろ今だからできる珍しい体験」に心惹かれた利用者も少なくないはずです。GO To キャンペーンにも対応しています。

今後のイベント展開

▲夜の東京タワー ©TOKYO TOWER

「夏の間は展望台内にて、恒例となる「天の川イルミネーション」やプロジェクションマッピングなどを行っている」

といい、目的地である展望台でもデートコースやファミリー旅行にもってこいのイベントが開かれているとのことです。

展望台まで歩くという、本業に到達するための手段や道筋そのものを価値にし、新たな側面を見せました。

認知はされているがお客さんにならなかった潜在顧客に、普段の攻め方とは違う方法を用いることでアプローチできることもあります。

東京タワーからお客様へのひとこと

「お客様にも検温等のご協力をいただきつつ、館内におきましては、十分な感染症対策のうえ、営業をいたしております」
「一方で、展望台からの景色はこれまでと変わらず、ごゆっくり眺望をお楽しみいただけます。東京の中心から、日々変わりゆく街の姿をご覧ください」

東京タワーという誰もが知ってる、見たことがあるスポットに、今だからこその体験をしに行ってみてはいかが?

取材協力 東京タワーさま https://tokyotower.co.jp

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