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アジア

紅包が若者層を惹きつける?WeChat Payが拡大している理由

はじめに

中国のスマホ決済市場において、WeChat Pay(ウィーチャットペイ/微信支付)がAlipay(アリペイプラス/支付宝)を猛追し、シェアを急速に拡大しています。その最大の要因は、個人間送金機能『紅包』(ホンバオ/hongbao)の利便性と楽しさにあるとされています。紅包は、お年玉やお祝いごと等で利用する赤いポチ袋(日本でいうところのお年玉袋、ご祝儀袋)をデジタル化したもので、WeChatのチャット上で手軽に送金できる機能です。特に、若年層の間で人気が高く、WeChat Payの利用者増加を牽引しています。

WeChat Payのシェア拡大を支える紅包機能

手軽で楽しい送金体験

紅包は、チャット感覚で送金できるため、友人や家族との間で気軽に利用されています。また、受け取る金額がランダムであるため、開ける際のワクワク感も人気の一因です。中国のこの紅包を利用した送金手段は、実は2014年頃(10年以上前)に始まり、オンラインでの買い物が普及して人と人が出会うことも困難になったコロナ禍も経て急速に広がりました。そのこともあって普及した中国ですが、日本でも最近はお小遣いを現金でなく電子マネーでと始まりはじめてますがまだまだ浸透には時間がかかりそうです。


SNSとの連携

WeChatはもともと微信(WeChat)アプリとしてSNS利用されており、認知度がそもそも高かったことも紅包が広まる起因となってます。SNSアプリなので、連絡先が既に登録されているため、送金先の登録が不要です。これにより、遠隔地にいる人への送金も簡単に行えることが手軽さを感じる要因となりました。


若年層の利用促進

お年玉として紅包が利用されるようになり、紅包がきっかけで中国の子どもたちがスマートフォンを持つきっかけにもなっています。子どもたちが最初に触れるスマホ決済がWeChat Payになるケースが多く、これがWeChat Payの利用者層の拡大につながっています。

電子マネーのスタイルが浸透してますが、旧来スタイルもまだ存在

Alipayとの違い

SNS機能

WeChatはSNS機能が充実しているため、個人間のコミュニケーションが活発です。一方、Alipayは決済に特化しており、個人間の送金は少しあとになりましたが「集五福」キャンペーンなどによりアカウント増加と、モバイル決済ユーザーを増やすきっかけとなりました。ただAlipayは資産運用サービスのイメージがある傾向です。


利用シーン

WeChat Payは、個人間の送金や少額決済での利用シーンが多く、Alipayは店舗での決済や大額決済とするユーザーの傾向があるそうですが現在ではどちらも利用者の便利性を追求してるためどちらも利用するというユーザーが多いです。

WeChat Payの今後の展望

紅包機能「微信紅包」の成功により、WeChat Payは中国のスマホ決済市場においてAlipayと変わらぬ利便性をもつサービスとなっています。今後も、紅包の特化したサービスだけでなく、新たな機能やサービスの追加により、さらなるシェア拡大が期待されるでしょう。

まとめ

WeChat Payのシェア拡大は、紅包機能が若年層を中心に支持されていることが大きな要因です。今後も、WeChat Payは、中国のスマホ決済市場を牽引する存在として、その地位を確立していくことが予想されます。日本でも2025年にキャッシュレス比率を40%にと目標設定をおいてますが、お得だけに特化し普及率だけを目指すキャンペーンだけでなく、ユーザーのニーズに沿ったサービスや面白いと思う興味をひく施策が必要ではないでしょうか。

国内もインバウンド(中国・アジア圏向け)も必要な決済は、UnivaPayがご用意します。